合鍵作りは一筋縄にいかず

合鍵作りは一筋縄にいかず

“何かと忘れ物や紛失の多い主人が、自宅の鍵を紛失しました。自他共に紛失多き男と認める主人は、探すよりもすぐに合鍵作りに奔走しました。
すぐに合鍵を作ってくれる鍵専門のレスキューみたいなお店に聞いたら、とても高くて断念です。次に自宅近くにある大型ショッピングセンター内の鍵屋さんに行ってみました。確か料金が安かった記憶があったのです。店員さんに事情を説明すると、難しい表情をされ、イヤな予感がしました。
主人が紛失したのは自宅の本物の鍵、今回作ろうとしている合鍵の元となる私の鍵は、主人の鍵の合鍵です。つまり、合鍵で合鍵を作ろうとしている状態でした。店員さんが言うには、合鍵で合鍵を作ると精巧に出来ないので、最悪の場合はお金をかけて作った合鍵が使えないとの事です。「それでも作るかどうかはお客様次第。脅しではないですけどね」と言われてしまいました。ある意味、博打です。ケチで貧乏な我が家に、博打する余裕はありません。幸い私は子育て中の主婦なので、夜は必ず家にいる為、主人は鍵無し生活でこの先を考えることにしました。主人としては、考えている間に出てこないかなぁという甘い考えもありました。
1週間経過後、合鍵で合鍵を作る決意をし、すぐに作ってもらいました。恐る恐る自宅玄関ドアに鍵を入れてみると、大成功です。開きました。お金を捨てることにならなくて良かったと安堵した時、玄関の子供の靴の中に入っている鍵を発見したのです。まさかの展開に、ショックは隠せませんでした。しかしすぐ開き直り、次に紛失した時用にすることにしました。”

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