子どもがいたら一瞬の油断も禁物!!

子どもがいたら一瞬の油断も禁物!!

 息子が2歳の時のお話です。我が家はマンション住まいです。ある日、近所のスーパーへ息子と買い物に出かけました。近所のいつも行くスーパーなので、お財布とエコバックと家の鍵だけを持って出かけました。買い物が終わり、家に帰ってきました。私は玄関の鍵を開け、買い物した荷物を玄関に置き、昨日使って干していた傘をしまおうと再び外へ出ました。その時です。「ガチャン!!」息子が中から玄関の鍵を閉めたのです。
 我が家の玄関の鍵は、中から閉める時にはただ回すだけですが、開ける時にはちょっとしたコツがいる鍵です。開ける時にはただ回すだけでは鍵は回らず(開かず)、つまんでから回さなければ動かない(開かない)仕組みになっているのです。鍵の開け方を2歳の子どもに教えているはずもなく、自分で閉めたものの開けることができない状態です。玄関扉が開かないことに気付き、中からは泣き声が聞こえてきました。私はとても焦りました。廊下側の窓も閉めて出かけた、スマホも何も持っていないのです。息子に必死につまんでから回すように声かけしても、泣いているばかりで通じやしません。どうしようと焦っていたところ、マンションの警備会社に鍵を預けていることを思い出しました。うちのマンションは任意で警備会社に鍵を預けることができるのです。
 時刻はお昼の12時過ぎ。マンション管理人さんの勤務時間は12時まで。一か八か。慌てて管理人室の扉をノックしました。ちょうど帰り支度を済ませた管理人さんが出て来てくださいました。私は事情を説明し、管理人室に保管してある鍵を使いたいことを伝えました。しかし、鍵は警備会社の人に立ち会ってもらわないと出せない決まりになっているとのことでした。管理人さんは急いで警備会社の方に連絡をとってくださり、一緒に玄関の前から中でパニックになっている息子が落ち着けるように声をかけてくださいました。待つこと10分。警備会社の方が到着し、あっという間に鍵を出してくださいました。鍵を開けると30分間大泣きでぐったり疲れて、玄関扉にしなだれかかっている息子がいました。私はほっとして涙が出ました。
 勤務時間外にも関わらず優しく一生懸命対応してくださった管理人さん、迅速に行動してくださった警備会社の方に感謝の気持ちでいっぱいでした。鍵を預けていて良かった、暑い時期じゃなくて本当に良かったです。子どもがいると一瞬でも気が抜けないなと思う出来事でした。

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