自宅の鍵を忘れた時のこと

自宅の鍵を忘れた時のこと

私は現在、実家で両親と私の3人で暮らしています。自宅の鍵を、各自で1本ずつ持っています。私はフルタイムの会社員をしていて、父は二交代のアルバイト、母は無職ですが友達付き合いや持病の通院で外出することがよくあります。ある日、私が半日で仕事を終え、帰宅した時のことです。時間は大体13時くらいです。鞄の中を漁りましたが、自宅の鍵が見つかりません。前日、別の鞄で出かけたので、その時の鞄のポケットに入れっぱなしということに気付きました。父はアルバイトで夜まで帰ってきません。母も、友人とドライブに遠方まで出かけているので、すぐには帰ってきません。私の実家は、ど田舎なのでバスや電車も1?2時間に1本だし、そもそも駅まで2kmくらいあること、田舎すぎてカフェやファミレスや図書館、ショッピングモールなど時間を潰せる場所もありません。タクシーで町まで出ることも考えましたが、コスパが悪すぎます。鍵の業者さんを呼ぶにも、時間とお金がかかるので、様々な手段を天秤にかけました。換気のために、ベランダに続く自室の窓を薄く開けていたことを思い出したので、外付けの柱をよじ登り、ベランダ経由で自室に入ることにしました。衣服や靴下を身につけたままだと、手足が滑るので、パーカーや靴下を脱ぎ、ズボンを膝までたくし上げ、柱登りを開始しました。加齢による体力の低下もあり、息も絶え絶え5分くらいかけて、柱を登り、ベランダに到達しました。柱の高さは3メートル弱です。換気のために自室の窓を薄く開けていた自分を褒め称えながら、無事入室してめでたしめでたしと思ったのですが、後日、ご近所の年配の方から私の母に報告が入りました。「お宅の娘さんが、柱をよじ登っていた」と。確かにど田舎の住宅街なので、人目に触れることは想定していましたが、道路に面していない柱から登っていたので、誰にも見られていないだろうと思っていたのですが、甘かったですね。母からは、「恥ずかしいからやめて」と注意を受けましたし、私自身恥ずかしかったです。今後は、時間とお金がかかっても町まで出るか、鍵の業者さんを呼ぼうと固く心に誓いました。

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